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アートマネジメント、舞台照明、表現教育、地域コミュニティ文化、webマーケティング、金融をたしなみたい。趣味だじゃれ。

日本でも格差が広がっている。と思っている。

最近話題の書籍「新・日本の階級社会」で、著者橋本健二氏はこのように言う。
人々は、自分にとって都合のいいように社会の「かたち」を描こうとする。特権階級は、自分たちが恵まれた立場にあることを隠すため、いまの社会では格差が小さいと主張するだろう。逆に下層階級の人々は、格差が大きいと主張するだろう。
新・日本の階級社会 (講談社現代新書)222ページ

格差が広がると社会は不安定化する。それは過去の歴史が証明してきた。
「持つ者」と「持たざる者」の格差が広がったとき、持たざる者はその社会に耐え切れなくなり、いつか暴発する。

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先日、ポーランドのアウシュビッツに行ってきた。
第二次世界大戦時、ナチスドイツによって、ユダヤ人をはじめとして差別を受けた人びとが収容され、そして殺された場所である。
当時から形を変えずにそのまま保存されているアウシュビッツは、あまりにもなまなましく、私たち現代人に当時の教訓を伝える。真冬の極寒の中、突き刺さるような冷たい風を肌に感じ、かつてこの地で無残にも殺されていった人たちに思いをはせる。続きを読む

悲劇喜劇2018年1月号の特集が「演劇経済学」ということで、私も読んでみた。
一冊の中で、いろいろな立場の演劇人が執筆していてじつにおもしろかったのだが、枝葉のところでめちゃくちゃ気になる事項が出てきてしまった。
それは、芸術文化振興基金の助成において、「演劇の大道具は助成対象経費になるのか?」という疑問である。

例えば、悲劇喜劇2018年1月号のなかで、日本芸術文化振興会演劇PDの酒井さんが「助成金の功と罪」というタイトルで芸術文化振興基金について語っている。酒井さんのお話は私も5年前にON-PAMのイベントで耳にしたことがあって、そのときも若干違和感を感じたがスルーしていた。
しかし雑誌で文字で出てくると、スルーできない。酒井さん個人がどうのという話ではなくて、芸術文化振興基金の仕組みの話だ。

雑誌のなかでこんな表現がでてくる。
”酒井 (中略)でも助成金制度というのは先に述べた通り本来投資です。投資することで活性化して、助成が不要になるというのが本来の形。”
悲劇喜劇2018年1月号P.30
とのことだ。投資という考え方はすばらしい。しかしそうすると、今の制度だと矛盾する部分が出てくるのではないだろうか。続きを読む

先日、仙台で大学生向けに講演をしてきた。講演にあたり、主催者側から指定されたプレゼンテーマのひとつに「社会を変えるやりがい」というものがあった。
お題を与えられて、はて、何を語ろうかと考えた。結果、これを喋ったほうがいいだろうなと思い、決めたのがこの話だ。

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↑そのとき使ったスライドの一部。


普段、あっちこっちに興味が向いてしまう私。
だが、その「あっちこっち」のそれぞれに共通しているものがあることに最近やっと気づいた。それが、「孤立を防ぐ」という言葉だ。

私が仕事で人と人とのマッチングをしているのも孤立を防ぐため、だ。
プライベートでいろんな人を集めているのも孤立を防ぐため、だ。
寄付先としてひとり親支援団体や貧困家庭の教育支援団体を選んでいるのも、彼らの孤立を防ぐため、である。
舞台芸術に深く関与しているのも、舞台芸術が多人数での共同作業によるもので、孤立を防ぐ機能を持つからだ。続きを読む

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