先日、東日本大震災の被災地である石巻や塩釜、七ヶ浜などに行ってきたわけだ。
(via.[nekodemo]宮城県に行ってきた)[nekodemo]宮城県に行ってきた(動画編)

そこで被災地の現状に少なからずショックを受けた私は、その後立て続けに宮城県に出かけている。

一度は、宮城県岩沼市に行って、写真洗浄のボランティアをしてきた。結局被災地に出かけても、自分に何ができるのかわからなかったのだが、「こんな自分でももし」何かお役にたてることがあればと思い、自分にもできる写真洗浄のボランティアをしたのだ。

先日は、東北六魂祭にあわせて仙台へ行ってきた。
これはボランティアをしたくて行ったわけではなくて、仙台を観光すれば自ずと復興支援になるはずだという理由で出かけたのである。

六魂祭は、ニュースでも報道されたようだが、超大混乱だった。

想定超す客 東北六魂祭、パレード中止 宮城いわく
メーンストリートとなる仙台市の定禅寺通りは観光客が車道まであふれ、一部では山車が通れなくなる事態に。交通誘導にあたっていた市役所職員の女性は「多すぎて何もできない」と立ち尽くした。秋田県から来た国際教養大学4年の阿部康隆さん(22)は「山車どころか屋台すら見られなかった」と話し、帰途に就いた。仙台市消防局には救助要請が殺到。

2日間開催された東北六魂祭のうち、上記は1日目のことを書いた記事だ。私も現場にいたが、本当に人多すぎだったので、私たちは早々にその場を退散しお酒を飲んでいた。
2日目はまぁまだ見られる状態だったけど、それでも人が多かった。下は、2日目にちょっと撮った映像。


ちなみに1日目に仙台駅に到着したときに、仙台在住の友人と話していたのだが、友人いわく「こんなにたくさんの人が駅にいるの初めて見た」ということだった。
六魂祭会場に到着する前から、既に人の数が異常だったのだ。

さて、そんなわけで2日目はなんとか見られた六魂祭なわけだが、期間中これ関連のツイートを追いかけていたら大変イヤなかんじだった。
人が多すぎたおかげで、「運営がなってない」とか「客のマナーが悪い」とか「東京のイベンターが仙台を食い物にしてる」とかいろいろネガティブなつぶやきが散見された。
運営側に少なからず知り合いもいる私は運営を一方的に批判するのはナンセンスだと思ったし、東京の知ってる協賛企業が本当に善意でお金を出したことも知っていて、こういうイヤな感想を見て憤った。

そしてそれだけでなく、あのきれいな仙台の街が、人が多くてゴミだらけになっていたことも残念な出来事だった。
仙台の友人いわく、「いつもの仙台のイベントではごみ箱ってなかったと思うから、今回もそんな感じでごみ箱用意してないんじゃない?」とのことだった。しかしおかげで(?)町にゴミが散乱した。

けれど、2日目、ツイートを見ていたらこんなものを見つけた。

@Mizu_taniいわく
【拡散希望】一人楽しくゴミ拾いしてます!よければ一緒にしませんか?ゴミ袋一枚埋めることを目標で! ゴミ袋水分塩分帽子タオル必須です〜ゴミはおうちまで持ち帰ることになるのでゴミ袋を覆う袋もう一枚あるといいです

この人知らない人だけど、私はこのツイートを見てはっと気づいた。
これはもしかして自分もできるボランティアなのではないか?

仙台に来て、何かの形で復興支援をしようと思った。
六魂祭の会場で様々な批判ツイートを見てイヤな気持ちになった。
でもそれならごみ拾いをすればいいじゃないか。

自分いわく
ゴミゼロ運動を推進するWE LOVE MIKAWAの一員としては、この定禅寺通のごみ散乱を見過ごすわけにはいきませんな!というわけで便乗して六魂祭ゴミゼロ運動をこのあと実施します!

で、拾ってきた。
自分ひとりで拾っても全然ごみ減らないし微々たる力なんだけど、地元のお店のおじちゃんに「店の前にごみ置いてく人がいて困ってたんだよね〜」なんて言われながら拾ってた。

ごみ拾いは、WE LOVE MIKAWAの活動で何度もやっている。お祭りのなかでどうやってゴミを拾うかなんていうのは他人より経験あるから、その経験が活かせた形だ。

岩沼で自分がやった写真洗浄のボランティアもありだけど、自分が自発的に必要と思って自分の力を活かせるごみ拾いは、自分にとって自然な人助けだと気づいたのだった。

@Para_Mikuいわく
東北六魂祭17日の早朝、出勤前なんでしょうか?一人でゴミを片付けていたお姉さん... こういった方々の姿が印象に残りました。 祭りの運営面いろいろあったけど、好きです仙台! #rokkonouen http://twitpic.com/5ritmz

ボランティアというか人助けって、肩肘張ってやるもんじゃなくて、自然にやるもんなんだろうな。

ちなみにWE LOVE MIKAWAのゴミゼロ運動は今週末もありますのでぜひお越しください!