青森へ行ってきた。

なぜ青森まで出かけたのかといえば、目的は青森駅前にある複合商業施設「アウガ」である!

アウガとはこれだ!
でーん。
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駅前にある立派な商業施設、と思いきや。
1〜4Fはテナント撤退している!
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そして5Fより上は公共施設で埋められている。
駅前の「好立地」に立てられた公共施設で、さぞかし市民にとっては利便性が高いことでしょう(棒読み)。
さてこのアウガ、総事業費185億円をかけてつくられたもともとはショッピングのビルで、三セクが運営している。しかし人口減にある地方都市なのに無謀な事業計画をぶったてていたおかげで開業初年度から経営不振が続き、行政側もお金を逐次投入したけれど効果がなく、債務超過に陥り、テナントも撤退したというわけだ。
2009年度に一度債務超過になりそうになったところを、青森市が増資して延命させ、そして融資もしたのだ。しかし効果はまったくなく、融資したお金の回収見込みはなく、ふたたび2015年度に債務超過、2016年度にも資金繰りのために修積を取り崩すという謎計画を立案し、ついに市長は責任をとって辞任、そうこうしているうちに商売自体もうまくいくはずがなくこの春にテナント撤退である。

なんかこの流れ、ちょう面白くないですか?

開業初年度から売上目標を達成していないのだから、2009年度の債務超過の時点でさっさと潰して更地にでもすればいいものを、なぜか延命させて余計に維持コストを膨らませるというアレ。戦力の逐次投入はダメだって失敗の本質に載っているけれど、日本は戦争から何も学ばなかったのか!
意思決定がトチ狂ってるっぷりがすごいですね!

ということで、アウガを写真レポートしてみましょう。

閉館のご案内〜
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こちらは閉館のご案内を貼る余裕もなさそうで
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ガラス越しに見える旧テナント跡はむき出しになった配線も見える無残なありさま。
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一方で5Fから上には、図書館などの公共施設が入居中。
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吹き抜けになってるバブリーでひろびろとして快適な空間ですねぇ。
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でも駐車場はこんな感じなので集客数が多いとは言いがたい。
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青森市のみなさんには申し訳ないけれど、サンクコストとして割り切れず、一括償却の意思決定ができず、ずるずると問題を先送りにし続ける姿が外から見ると大変面白い。そしてこういう公共施設は他の地方都市にもうじゃうじゃあるんだろうなぁ。

なお、アウガだけを奇異の目で見ても仕方ないので、ついでに青森市街をぷらぷらしてみた。

青森駅前のもうひとつの大型商業施設、さくら野にも行ってみた。

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(さくら野といえば、仙台のさくら野がこのあいだいきなり閉店してたけど青森のさくら野は別経営である。)

青森さくら野で買い物してる人をカウントしてみた。(日曜日の17時ぐらい時点。)
1階の化粧品売り場で買い物してた人は1人。店員のほうが多い。
メンズフロアで買い物してた人は4人。店員のほうが多い。
メンズフロアの片隅に位置している100円ショップセリアで買い物してた人は17人。ここだけ店員より客のほうが多かった!

日曜日の夕方ってこんなに客少ないものでしたっけ?
そもそも青森市中心部は、アウガがあろうがなかろうが、商業的に破綻しているということではないのだろうか。
なのにこんなところにでっかい商業施設を立てたなんて、どうかしている。

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↑日曜夕方の青森の中心市街地の様子はこちら。お客さんは何人いるかな?

アウガとは別の施設になるが、アウガの近所にあるサンフレンドビルというバブルの遺産みたいな買い手のつかないビルを、今度は青森商工会議所が購入することに決めたそうだ。
市が買うわけではないけど、経済が上向く可能性がない土地に立つビルを買わないといけないなんて、商工会議所も苦しいですねぇ。

青森商工会議所には、ぜひ地方都市の中心市街地再開発大失敗事例として、アウガツアーを全国に売り出してほしい。ウケるよ! コンパクトシティとかいってる場合じゃなかったよ。