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アートマネジメント、舞台照明、表現教育、地域コミュニティ文化、webマーケティング、金融をたしなみたい。趣味だじゃれ。

先日、東京では都議会議員選挙が投開票された。
選挙のたびに思うのは、立候補者が自分の思いを訴えることのできる場所があまりに限られているということだ。特にお金を持ってない候補者は厳しい。
ネット選挙が解禁されたことで以前よりも主張を届けやすくなった側面はあるが、それでも現状のネット・SNSだけでは、その候補者や選挙自体に興味がない人には、そもそも候補者の声は届かない。リーチできない。

そんな中、民主主義的な意味でいろんな人に声を届けるための原始的な方法として、以前から何度も書いているが、自分の意思を支持者に伝えるために、あるいは通りすがりの人に偶然声を聞いてもらうために、「広場」が必要だと思っている。

via [nekodemo]いろんな広場の話

広場があれば、表現を届けることができる。
しかし今の日本では敢えて広場を作らない町の設計がおこなわれていることから、アーキテクトとしてそもそも他者に表現が届かない。思想が届かない。主張が届かない。


ところで、もうすぐ世界文化遺産に登録される気配がむんむんと高まっている遺跡のひとつに、秋田県鹿角市の大湯環状列石がある。縄文時代の遺跡である。(大湯環状列石が位置する秋田県「鹿角」市という市名からして、鹿の角をよく活用する縄文のにおいをそこはかとなく感じるわけだが、鹿角の地名の由来って縄文に関係あるのだろうか。)続きを読む

岡山県高梁市に出かけたら、駅前に図書館があった。
入り口に蔦屋書店の表示もある。
蔦屋書店のフォントと、高梁市図書館のフォントが同じではないか。
これは、かの有名なCCCが指定管理者になっている公共図書館というではないか!

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ということで、入ってみた。

図書館の中はとってもおしゃれ!

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なお、図書館以外にも、前述の蔦屋書店や、スタバ、観光案内所も入っている。

中の人に聞いてみたら、この建物内の図書館エリアと書店エリアは地続きになっていて、本棚で区切られつつ、カーペットの色で違いがわかるようになっているそうだ。
とはいってもその区切り方が絶妙で、図書館で本を選ぶ行為と、書店で本を選ぶ行為がシームレスに出来るように導線設計されているんだろうなと分かる。

なお、図書館の蔵書はどうなっているかというと、こんな感じ。

IMG_2449続きを読む

映画「あのこは貴族」を見た。

前半は、貴族と一般人とのギャップが描かれる。

貴族である華子が松濤に住みながら家事手伝いで不自由なく暮らしている一方、一般人である美紀は、富山の地方生まれで学費を自分で工面しなければならないほどの暮らしぶりである。この対比の感覚、見たことある。

ちなみに台詞の中には出てこないが、美紀の地元の駅として登場したのは富山の魚津駅である。台詞の中だけで登場する「アピタ」なんて、松濤には存在するはずもない典型的な地方商業施設であり、北陸方面の地方都市によく見られる歩道上アーケード形式のシャッター商店街や、同窓会が開かれるホテルの宴会場の安っぽい感じとか、じつに地方感あふれた絵が登場する。

松濤の華子のほうは、現実的にはいくら松濤に住む開業医の娘と言っても、トイレの汚い安居酒屋に驚くようなことは無いんじゃないかと思うのだけれど、デフォルメされた貴族の姿として至極納得できる。

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