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アートマネジメント、舞台照明、表現教育、地域コミュニティ文化、webマーケティング、金融をたしなみたい。趣味だじゃれ。

山中カメラという名前のアーティストがいる。
その山中カメラ氏の作品をおさめた書籍というかCDが先日発売された。

山中カメラ氏は、盆踊り(BON-DANCE)をいろいろな地域で作っているサイトスペシフィックなアーティストのひとりだが、その各地の盆踊りをCD化して発売したというわけだ。

このCDには11曲が収録されているのだが、その中でもやはりどうしても何度も聞いてしまうのは別府最適音頭だろう。

別府最適音頭は、大分は別府で開かれた芸術祭「混浴温泉世界」(2009年)で披露された作品である。

じつは私も初披露のそのとき、別府にいた。
別府タワーで開催された別府最適音頭のお披露目は、本当に本当に異常な盛り上がりだった。盆踊りだし、その場にいた人たちみんなで踊りだすの。しかも何度も。

あの場にいた人の多くは、きっと私と同じようにあの瞬間を忘れていないのではないだろうか。
そこにいたのは200人くらいだったそうだが、たまたま自分がそういう場にいられたのは奇跡だなと思う。

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京都を拠点にする劇団「地点」のパワハラ問題が騒がれている。
私も、地点の作品や、三浦基氏(地点の主宰)が演出した作品は何度か見たことがあるので、この問題について考えてみよう。
日常的なパワハラ・モラハラを経て、突然の即日解雇
演劇と映画の現場に、今も存在する理不尽な力関係に抗うべく劇団“地点”に団体交渉を申し入れました!
via 劇団“地 点”解雇事件 試用採用を経て社員として入団した舞台俳優Aさんに対する一方的な解雇事件!

とは言っても、パワハラがあったのかどうかの認定は、内部事情を知らない部外者が勝手に書けるものでもないので、省く。

それよりも、このパワハラ事案について、労働組合がかんでいるという点にフォーカスしてみたい。続きを読む

あいちトリエンナーレは、地元の開催ということもあり第1回目から観客として参加しているが、地元ではアート好き以外には知られていない催しだった。
それが、表現の不自由展・その後が物議をかもしたおかげで、一気に知名度を獲得したわけである。
(とはいっても、ニュース報道を見ない人はまったく興味がないのであろう。地元愛知でも知らない人はほんとにあいちトリエンナーレの存在を知らない。)

そんな中、文化庁があいちトリエンナーレ2019へ、補助金を不交付すると言う発表があった。
なんというか、このニュースを聞いたときには、心底 血の気が引いた。

「表現の不自由展・その後」が、さまざまな抗議によって中止に追い込まれた際には、正直、残念だけれどもまぁそんなこともあるかなと思った程度だった。作品を見ていないから論評できなかったという点もあるが、何より安全確保のために動員できる予算に限りがあるのだろうと考えると、表現の自由を守るためと言ってもふんだんに警備費を割くことは現実的ではないだろうと思えたのである。

しかし、文化庁の補助金不交付となると次元が違う。
不交付の理由はなんだかぐだぐだ語られているが、これが市井の人々に「国による検閲」であると捉えられるだろうことは間違いないわけで、果たしてそれが文化行政のやるべきことなのだろうか。特定の表現を国家が認めない(と国民が認識する)って、何時代の話だよ! しかも文化庁のこの方針に異を唱えない(多くは無関心)人が大勢いることに頭が痛くなる。ますます日本オワタ \(^o^)/が進行する。続きを読む

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