誰も話題にしていないのは何故だろうか、と思っている。
ここ日本で、SNS同士の連携が一部で始まっているということは知られていないのだろうか?
SNSが乱立している今日この頃、私もたくさんのSNSに入って最近わけわかめである。
そんな中、昨年はSNS共通の情報参照規格「OpenSocial」が発表された。仕掛け人はgoogleである。Myspace、Friendster、Linkedinなど著名なSNSが参加表明をしている。OpenSocialに対応したアプリケーションを作れば、これらのどのSNS上でも動作するというものである。
このOpenSocialの話は、日本でも大きな話題となった。
しかしじつは、そのある種のSNS「連携」の話題の影に隠れて、日本でも とあるSNSの連携の話が進められていた。
――それが、OpenSNPの連携機能である。
OpenSNPとは、オープンソースのSNSエンジンである。OpenPNEみたいなもの。
地域SNS界隈でよく用いられており、兵庫県のひょこむ、横浜のハマっち!、最近では松江の松江SNSなどでも用いられている。
じつはこのOpenSNPで作られた地域SNSが、昨年の末に、お互いの情報を参照できる連携機能を実装した。
百聞は一軒にしかず、どんな機能なのか見てみよう。
今回用いたのは、たまたま私がIDを持っていた横浜の地域SNSハマっち!と、葛飾区の地域SNSかちねっと。
まず、ハマっち!に通常通りログインする。
そして、設定画面から、SNS連携機能の連携キーを取得する。そしてクリップボードにコピー。
次に、今度はかちねっとに通常通りログインする。
そして、設定画面を開き、今度は先ほどハマっち!で取得した連携キーを、以下の枠に貼り付ける。
そうすると、かちねっとのマイページのインフォメーション欄に、ハマっち!の情報も表示されるようになる。
詳細を読んでみると、こんな感じ。
そして例えば、そこに表示されている日記をどこかクリックしてみると……。
残念ながら、ハマっち!にログインしていない状態では内容は見られない。(ハマっち!のログイン前の画面が表示される。)
というわけで、OpenSNP系の地域SNSにたくさん入っている、地域SNSヲタクには便利な機能かもしれない。そんな人がいるのかどうか知らないけど。
(OpenSNPの地域SNSには、ひょこむ、ハマっち!、松江SNS、かちねっと、房州わんだぁらんど、おらほねっと、いたまちSNSなどがある。)
さて、このOpenSNPの連携機能。
ブロゴスフィアで誰も一切話題にしないところを見ると、みんな知らないのかどうでもいいと思ってるのかどっちだろうか。ま、どっちでもいいんだけど、ここは敢えてこの話題を、一時期話題沸騰だったOpenSocialと絡めて書いてみよう。
まずOpenSocialとは何かという話だが、(技術系ではない私が書くのもナンだが)、簡単に書くと、既存のソーシャルネットワークの中で、自由にアプリケーションが動かせるというものだ。
mixi上でも、MySpace上でも、Friendster上でも、対応しているどのSNS上でも、共通のアプリケーションが動かせる。そうすると、アプリケーションを作る側は、mixi「だけ」用にアプリケーションを作る必要性がなくなり、mixi用に作ればそれはMySpaceユーザーでも使えるということになる。
既存SNSにとっては、ソーシャルネットワークの人間関係部分(誰と誰が友だちだとかいう関係の部分)だけを持っていれば、アプリケーション部分は他の第三者が作ってくれてラッキーという話。
一方、OpenSNPのSNS連携機能は、そういう類のものではない。
OpenSNPの連携機能は、今のところログインが楽ちんというだけであろう。
あくまでSNSとしての器は1つ1つ存在しているのであり、複数のSNS上では互いにユーザー自身の登録データ参照は出来るようになるものの、サービスはあくまで各々別個のものとして存在する。
文才が無いので文章で書くとよくわかんないが、むりやり図示するとこんな感じ?
しかし、SNSの乱立する昨今。
このままで大丈夫なのだろうか。
OpenSNPを使っている某地域SNSも、うわさによると最近はアクティブ率の低下がある模様。mixiも成長鈍化かみたいに言われているけれど、地域SNSも同様だ。
ただ、mixiはそうはいっても会員が大量にいるので、OpenSocialへの対応によりおもしろいアプリケーションが出てくれば会員も勝手に盛りあがってくれるかもしれない。
しかし、会員も少なく為す術の無い地域SNSはどうすればいいか。
そこで今、超部外者ながら妄想している地域SNS連携が以下の形だ。
OpenSocialでは、アプリケーションレイヤーのドッキングが行なわれる。
地域SNSの連携ではそういう連携ではなく、複数の地域SNS間で、SNSの人間関係部分のドッキング(連携)を行なうというのはどうだろう。各地域SNSに存在しているソーシャルグラフ同士をくっつけていくのだ。
地域SNSの会員同士の人間関係は、「地域」という枠組みで固められているとても特異なソーシャルネットワークである。これはmixiには真似できない部分だ。
地域SNSの特性を活かすためには、ここを強化していったらどうだろう。というか、アプリケーションレイヤーはOpenSocialでどのSNSも大差なくなってくるとしたら、人間関係のソーシャルグラフをいかに魅力的に見せていくかしか道はないのではないだろうか。
そうしたら、例えば横浜での人間関係と葛飾での人間関係を持つユーザーがいたとしたら、そのユーザーを機軸にして、どっちの地域SNSに入っている人でも共通のソーシャルグラフの中でアプリケーションを動かしお互いのソーシャルグラフを行き来する、みたいになると楽しい。
どうしてもmixiクローン仕様にせざるを得なかったOpenSNPやOpenPNEを使っている地域SNSは、こんな機能を実装したら楽しくならないですか?
これは、別にOpenSNPのSNS連携だけではなく、他のエンジンを使っている地域SNSでも実装したらいいんじゃないかという内容。
ちなみに、機能特化型SNSの生き残り策は、アプリケーションレイヤーに注力することで生き残りの道を見出せそうな気がする。しかし、地域の人間関係を主軸に置かねば存在意義が薄れそうな、いわゆる地域SNSでは上記の話が分かりやすいと思う。
どうでしょう地域SNSの皆さん。
ちなみに、今月末、横浜で第2回地域SNS全国フォーラムがありますぜ。と宣伝してみる。私もたぶん行くよ。
【追記】
SNSエンジンOpen-gorottoも、OpenSNPと同様にこの地域SNSエンジン連携機能を実装しているとのこと。情報ありがとうございます。