まず、演劇ライフでは、公演の口コミ情報は各公演毎に「観劇前」と「観劇後」に分けて表示されている。
これは、CoRich舞台芸術と同じ構造だ。

↓演劇ライフ

↓CoRich舞台芸術

内容については、星を付けて期待度および評価をしている。
ちなみに下の画像の右側は「観る前」じゃなくて「観た後」という表記が正しいと思うのだけど……ローンチ直後だから仕方ない。

↓演劇ライフ

CoRich舞台芸術が、相当練られて作られているサイトなので、ここを参考にしているのだろう。似たつくりですな。

そして、観劇後の口コミについては、ネタバレレビューを隠す機能が付けられている。
これもCoRich舞台芸術にもある機能。

↓演劇ライフ

↓CoRich舞台芸術

ちなみに、ソーシャルメディア.jpの記事でもこの点について言及。

ネタバレには「シール」が張られる点が刺さりました。

演劇ライフにはあって、CoRich舞台芸術にはないオリジナル機能としては、テクノラティから関連検索している点だろうか。公演毎に、それに関する話題を検索して表示している。

↓演劇ライフ

その昔、［nekodemo］演劇特化のバーティカル検索サイトを作ろうという話で、各種劇評サイトからデータを引っ張ってきて公演の評判を知らしめるバーティカル検索サイトを妄想したことがあったが、テクノラティ検索はある意味それに近いかもしれない。
ま、ウェブ界隈では珍しい機能ではないけどね……。

さて。
その他、演劇ライフには、他にレビューを書いているユーザーを「お気に入り」に追加できる機能などを持ち、ソーシャルメディアとしての特性もしっかり持っている。（しつこいようだが、これもCoRichにもある。）

公演の探し方は、以下のような方法が使える。

↓演劇ライフ

演劇ライフはまだまだ情報量が激少ないのでこれからの段階なわけだが、演劇ライフは演劇ファンの中でもターゲットをどこに置くかが重要だろう。CoRich舞台芸術は、比較的小劇場界では誰もが知る存在になってきて、小劇場情報が詰まっている。スタートからして高野しのぶさんなどを巻き込んでいたわけで、小劇場を味方につけようとする意識も強い。

ではリクルートがこの小劇場分野にそのまま切り込んでいくのか？　しかし演劇といっても小劇場ばかりではないわけで、そもそも演劇ライフが持っている人物データベースや劇場データベースも、「それって舞台役者？」みたいな人物まで入っていて、小劇場ばかりに目を向けているようにも見えない。

これからリクルートはどういうふうにこれを展開していくのか。
商業演劇、新劇、ミュージカルなんかに取り組んでいくの？

個人的には、リクルートで演劇といったらガーディアン・ガーデン演劇フェスティバルであるわけで、まぁこれは小劇場なのだけど、これとはうまく絡めて欲しい。

というかこれ、リクルートのメディアテクノロジーラボが作ったみたいだね。
でもメディアテクノロジーラボのサイトのニュースの欄には演劇ライフが載っていないので、まだ一般告知していないのだろうか。
（メディアテクノロジーラボって、かつてたたみラボだったところだ。ここの作るサービスは面白くてよく使っていたよ。なんかのイベントでエンジニアに紛れてメディアテクノロジーラボにおじゃましたものの、非エンジニアの私にはちんぷんかんぷんだったこともあったり。）

話が逸れた。
ということで、リクルートメディアテクノロジーラボさん、演劇ライフがんばってください。演劇
界の健全な発展への貢献に期待しています。

劇団ブサイコロジカルにも関わってらしたと記憶にあるけんすうさんも言っている。

映画と同じくらい演劇が盛り上がるといいなあ、と思っているので、こういった試みは評価したいです。

そうだそうだ！