全国各地でホテル代が高騰している。
東京も大阪も福岡も名古屋も、とても高い。
その中で、札幌のホテル代に関してこんな記事があった。
この、ビジネスホテルが1泊3万円というのは嘘ではないのだろうけれど、はて、と気になった記述があった。
それはこれである。
東京も大阪も福岡も名古屋も、とても高い。
その中で、札幌のホテル代に関してこんな記事があった。
全国的にホテル代の高騰が続き、国内旅行者にとって深刻な問題となりつつある。中でも“異常”ともいえる値上がりを見せているのが札幌だ。
1月中旬、札幌出張の際のホテルを探していた本誌記者は価格を見て思わず目を疑った。雪まつりや春節などのピークシーズンをあえてずらしたのだが、ビジネスホテルでさえ1泊あたり3万円超えの金額が並ぶ。定宿にしていたホテルは、これまでの4倍以上の価格に膨れ上がっていた。
【ビジホが一泊3万円】札幌市の「深刻なホテル不足&宿泊費高騰」が改善されない「根本的な理由」より
この、ビジネスホテルが1泊3万円というのは嘘ではないのだろうけれど、はて、と気になった記述があった。
それはこれである。
そもそも札幌は、閑散期と繁忙期の落差が激しい地域であるゆえ、事業者側は簡単にホテルの増設に踏み切れないのだ。前出の従業員が嘆く。
「4月〜6月、9月〜12月の閑散期は本当に人が動きません。つまり、繁忙期で1年分の収益を稼ぐ必要があるのです。ですが、人件費や光熱費、維持費などが高騰していて、経営が苦しいところが多い。外資系の大型ホテルの出店などの話はありますが、ほとんどが外国人観光客をターゲットにした高級ホテルです。繁忙期にホテルが足りないからといって、単純に増やせばいいというわけでもない」
ここで、おや、と思ったのは、札幌の閑散期って4月〜6月と9月〜12月だったっけ?、ということだ。
逆にいえば繁忙期は1〜3月と7〜8月ということなのかしらん?
ということで、札幌の観光・宿泊データを調べてみた。
まずは札幌の月別入込数である。(出典:令和6年度版 札幌の観光)

これを見ると、7〜9月が繁忙期ということがわかる。
続いで、札幌市内宿泊施設の客室稼働率推移である。

これを見ると、入込数は圧倒的に7〜9月が繁忙期であるにも関わらず、客室稼働率を見るとそれとは差があることがわかる。
コロナ禍の影響もあるため単純な比較は難しいが、客室稼働率から推察される宿泊客推移は、平常時であれば以下のような流れかと思う。
宿泊者数は4月からは徐々に増え始め、夏の8月頃をピークにして減少に転じ、秋は落ち着くが、2月に一瞬盛り上がり、3月は再び落ち着く。しかし入込数ほどの季節性は生じない。
私の体感としてもこんなものかな、と思う。
基本的には夏が札幌の宿泊客が多いシーズンであり、秋・冬・春はそんなに混んでいない。2月の一瞬の盛り上がりは、雪まつりがあるから、という解釈をしている。こういうことでどうだろうか。
しかし前述の記事の記者は、1月中旬でさえビジネスホテルの宿泊代は1泊3万円だったという。
これはいったいどういうことなのだろう。
まだ最新の客室稼働率データは開示されていないので具体的な数字はわからないが、この冬に限っては観光客が大挙して札幌のホテルに押し寄せているのだろうか。冬は日本人は少ないが外国人宿泊者数は増えるというデータもあるので、春節前のシーズンでも中国人観光客がたくさん増えているのだろうか。あるいは、(これは、入込数と客室稼働率の差が小さいことから、別の年でもあり得ると推察されるが)長期滞在が増えているのだろうか。
体感的には、今年の1月でも平日であれば1万円台で充分予約できた印象なのだが、いったいどういう日にちに1泊3万円の価格がついているのだろうか。
なぞは深まるばかりである。
逆にいえば繁忙期は1〜3月と7〜8月ということなのかしらん?
ということで、札幌の観光・宿泊データを調べてみた。
まずは札幌の月別入込数である。(出典:令和6年度版 札幌の観光)

これを見ると、7〜9月が繁忙期ということがわかる。
続いで、札幌市内宿泊施設の客室稼働率推移である。

これを見ると、入込数は圧倒的に7〜9月が繁忙期であるにも関わらず、客室稼働率を見るとそれとは差があることがわかる。
コロナ禍の影響もあるため単純な比較は難しいが、客室稼働率から推察される宿泊客推移は、平常時であれば以下のような流れかと思う。
宿泊者数は4月からは徐々に増え始め、夏の8月頃をピークにして減少に転じ、秋は落ち着くが、2月に一瞬盛り上がり、3月は再び落ち着く。しかし入込数ほどの季節性は生じない。
私の体感としてもこんなものかな、と思う。
基本的には夏が札幌の宿泊客が多いシーズンであり、秋・冬・春はそんなに混んでいない。2月の一瞬の盛り上がりは、雪まつりがあるから、という解釈をしている。こういうことでどうだろうか。
しかし前述の記事の記者は、1月中旬でさえビジネスホテルの宿泊代は1泊3万円だったという。
これはいったいどういうことなのだろう。
まだ最新の客室稼働率データは開示されていないので具体的な数字はわからないが、この冬に限っては観光客が大挙して札幌のホテルに押し寄せているのだろうか。冬は日本人は少ないが外国人宿泊者数は増えるというデータもあるので、春節前のシーズンでも中国人観光客がたくさん増えているのだろうか。あるいは、(これは、入込数と客室稼働率の差が小さいことから、別の年でもあり得ると推察されるが)長期滞在が増えているのだろうか。
体感的には、今年の1月でも平日であれば1万円台で充分予約できた印象なのだが、いったいどういう日にちに1泊3万円の価格がついているのだろうか。
なぞは深まるばかりである。