nekodemo.com

アートマネジメント、舞台照明、表現教育、地域コミュニティ文化、webマーケティング、金融をたしなみたい。趣味だじゃれ。

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思うところがあってファンドレイジング協会のセミナーに出席してみた。
出席者の話を聞いてみると、なんだかNPOでファンドレイザー的な仕事をしている人たちは、存外ウェブでのオンライン決済による寄付に関する情報が不足しているようで、困っていた。

私はウェブ上での課金、つまりオンライン決済フェチなので、じゃぁどんな決済方法があるのかこれを機に整理してみようと思う。

その前に。
大前提は、課金の仕組み自体はいろいろあるが、それら課金システムとユーザー個人の情報との結びつきをよく考えることが大事だ。そこを考えてはじめて導入のステージに動くべきだろう。アーキテクチャーの話をすれば、簡単に言うとCRMによる顧客情報データベースと、誰がいついくらどのように課金したかの情報がシームレスに結びついている必要がある。
課金の仕組みをウェブ上に設けることはそんなに大変じゃない。しかしその運用にあたっては、顧客情報データベースをどう結ぶかが大事なのだ。

なぜ大事なのかは、たとえば以前書いた[nekodemo]公共ホールの顧客データ分析をして効率よくチケットを売りたい話を一例に挙げるとして、今回は決済手段に特化して整理する。
(しかしそもそも紹介する下記の決済を提供する事業者が、寄付という商材を受け入れてくれるかどうかは知らない!ごめん)
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イベント決済ツール「PeaTiX」がローンチされてまもなく一年になる。
ちょうどローンチされたその一年前、私はtwitterでこんなふうにつぶやいた

PeaTiXの件について。演劇チケットだと既にGettiやらCoRichやらプレイヤーがいるけどソーシャルと名をつけるとなんかすごそうになるな。がビジネスとしてこのフィーでいけるんだろうかという謎はある。決済代行使ってるわけじゃないのかな?にしてもこの支払サイトの短さとかやるな

この一年で、演劇チケットをPeaTiXで売る劇団もちらほら出始めてきた。
6%のフィーで、代金回収の不確実さをカバーできるのだ。

そんな折、先日PeaTiXの中の人とおしゃべりしていたところ、小劇場業界でももっと使えそうな気がしてきたのでここで整理しておこうと思う。続きを読む

@upyonがリーダーとなって、東北震災情報サイトをつくってくれている。
ガソリンの情報、ゴミの情報、トイレの情報、入浴場(お風呂)一覧、携帯充電場所一覧、給水・炊き出し・日用品取得場所一覧、車両通行止め情報、銀行・ATM一覧といった項目がある。

東北震災情報のサイトへ
(モバイル、スマートフォン、PCから閲覧可)

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前回の記事は、KICKSTARTERというソーシャルファンディングサイトについての話題で締めたが、このKICKSTARTERはちまたで話題の様子である。このサイトを使ってすっごいお金が集まってる!

KICKSTARTERがターゲットにしている(?)芸術系への資金の集め方って、そうえいばむかしエクイティで集めたらどうかって書いたこともあるので、こういうのが海外で成立しているのを見るとワクワクする。投資か寄付かっていう違いはあるけど、前のエントリーに書いたとおり、今の私の頭の中ではその区別はどうでもよくなってきているのだ。

さて、こういった形で寄付だか投資だかでニヤニヤする取組にはお金が集まる事例がでてきたわけだけど、お金を集めるにはそもそもお金が流通する仕組みがなければならない。続きを読む

最近いろんなところでタイガーマスクこと伊達直人さんがランドセルを養護施設に寄付しているらしい。
ランドセルに限らず、「寄付行為」をする人は昔からいたはずだけれど、なぜ今回は連鎖的に2人目の伊達直人さんがあらわれ3人目の伊達直人さんが現れ、、、となったのか。考えてみた。

私の中で出た答えは「いいこと」をしていて、かつ「楽しい」からだ。

養護施設に新品のランドセルを贈るってとってもいいことだ。
しかもそのとき、ちょっとしたユーモアで伊達直人なんて名乗ったら、楽しい。

TORAO.doc: 波紋はどうすれば広がり続けられるのかいわく
世間では、ヒーローを名乗る匿名の寄付が大きな話題になっている。
(中略)
でも、あまり大げさな話ではなく、実際に寄付をする側を演じてみると、それが楽しいということを実感するんですね。たぶん「伊達直人」や「矢吹丈」や「桃太郎」も、楽しくてやっていると思うんです。善を施すことで名誉や優越感を獲得しているのかと聞かれると、あまりそこにはピンとこないです。

このエントリーにはなるほどなぁと思った。

寄付というと、「いいこと」どまりに考えてしまっていた感が自分にもあったのだけど、寄付する側に「楽しい」要素が入るってたいへん良い。続きを読む

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