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アートマネジメント、舞台照明、表現教育、地域コミュニティ文化、webマーケティング、金融をたしなみたい。趣味だじゃれ。

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これまでどこか他人事のように思っていた戦争が、にわかに日本でも現実味を帯びてきている。少なくとも私にとっては。
これまで、世界のどこか遠くの国の出来事だと思っていたテロや戦争が、北朝鮮とアメリカの判断次第で、もしかしたら私たちの国のすぐ近く、いや私たちの国そのもので起こるかもしれないと思っている。
ではこの状況で、戦争を起こさないために私たちができることは何なのか。


先日、東京都写真美術館にふらっと立ち寄った。決してこれを目的に足を運んだわけではないのだが、たまたま開催していたフォトジャーナリスト長倉洋海さんの写真展を見る機会があった。すると、偶然にも、長倉洋海さん本人がちょうど来館していて、ギャラリートークをおこなっているところだった。世界の紛争地域を写真におさめてきた長倉洋海さんは、戦争を動かす政治家やトップ層の写真ではなく、戦争に巻き込まれた市井の人々の写真を多く撮っている。

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2016年4月に発生した熊本地震から、もうまもなく1年が経とうとしている。
地震発生前の2月、3月頃には九州に何度か出張で出かけていたが、地震発生以降、九州に足を踏み入れる機会がなかった。熊本の現状を自分の目で確かめねばと思い、なぜかこのタイミングで、熊本へ出かけることにした。

なお、おそらく東京在住者のうち、熊本地震がいつ起こったのか記憶している人は少ないだろう。私は周りの何名かに「熊本へ行くよ」と告げたところ、「熊本地震っていつ起こったんだっけ?」と聞かれた。ぶっちゃけ、熊本から遠く離れた東京都民からすると、熊本地震はそんなおぼろげな記憶の出来事である。

しかし例えば東日本大震災だとどうだろう。東日本大震災は、東京から(熊本に比べれば)近い東北地域に被害をもたらした。だからこそだと思うのだが、2011年3月11日に地震が発生したと、日付とともに記憶している東京都民は多いと思う。
東日本大震災直後に私はたまたま鳥取にいたのだが、鳥取では、地震は遠い場所での出来事として、他人事のようにとらえられていた。距離というのはそれだけの意識の差をもたらすのだ。続きを読む

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くるみんマークというものがある。
「子育てサポート企業」を厚生労働大臣が認定し、その企業に「くるみんマーク」が与えられるという制度だ。
子育てサポート企業、つまり働きやすい会社の認定ということで、就職活動中の学生がこのマークの取得有無を確認してエントリー企業の決定材料にすることもあるという。

直近でいうと、ブラック企業として有名になってしまった電通がこのくるみんマークを取得していた。しかし「おまえらとてもじゃないけど働きやすい会社じゃないじゃないか」という市井の声を受け、ついに2016年11月1日に電通はくるみんマークの認定を返上した。

電通がブラックなのかどうかは諸説あるため電通自体への言及は避けるが、くるみんマークが一定の認知度と影響力があるということはこの電通事件で明らかになった。
企業側にとっても、くるみんマーク取得は、働きやすい会社(ホワイト企業)認定の取っ掛かりとして、世間的にも有用なのである。

しかし、である。

私はくるみんマークについてひとこと言いたい。
認定基準がおかしいじゃないか、と。続きを読む

真田丸ロスである。
しかしもう今日から今年の大河ドラマがスタートしてしまった。その名は「おんな城主直虎」である。そしてこの直虎は、なんと私の実家に超近い場所が物語の舞台である。

物語が繰り広げられるのは静岡県浜松市の井伊谷という辺りだそうで、駅名でいうと天竜浜名湖鉄道の気賀駅あたりだ。私の実家がどれぐらい近いかというと、いつだったかその辺りに住んでいる友人と約束して、マックスバリュー細江店で待ち合わせしたら車で30分ぐらいで到着した、という距離感である。
なのでその近所も馴染みがあり、井伊家の菩提寺である龍潭寺なんて何度訪れたことか。龍潭寺は「直虎」の第一話からさっそく登場しましたよ。

だが、そんな近所に住む私でも、井伊直虎のことはこれまでまったく知らなかった。徳川四天王である井伊直政はともかくとして。2年ほど前に大河ドラマの主人公に井伊直虎が決まったというニュースを見て、架空の人物かなぁと思ってしまったほどである。誰だよそれ、みたいな。

しかし直虎とは女性のことであるという解説を聞いたときに、なるほどなぁと思った。
女性活躍推進がブームな昨今、大河ドラマもコンスタントに女性を主人公に登用していかないといけないはずである。だからこそ、マイナーだけれど戦国期に活躍した女性ということでこの人物を主人公にもってきたのだ。

しかも女性を中心にドラマを作るとなると、何をもってドラマのカタルシスにするのか、とても悩ましくなりそうだなとも思う。男性が主人公の大河ドラマであれば、敵をばったばったと倒していき、その過程でさまざまな葛藤がありつつも、最終的にはあっぱれ悪いやつを倒しましたというような昇華のさせ方がやりやすい。けれど女性を主人公とした場合はどうか。悪いやつを倒していくような、いわば男性的な「成功」を描くことは女性を主人公にしたって可能だが、女性の成功ってそのひとつだけではない。だからこそ、女性主人公のドラマをどう描くのか、脚本家の腕の見せ所であり、かつ脚本家の腕が試されるところではないか。そしてそれは社会情勢を多分に反映するものだろう。続きを読む

対馬に出かけたときに、福島県二本松市東和地区の菅野瑞穂さんにたまたま再会した。
(福島の瑞穂さんとなぜ長崎の対馬で再会したのかの話を書くとひじょうに長いので、「たまたま」ということで片づける。)

そのとき瑞穂さんが「いま小値賀島(おぢかじま)があついですよ!」と言っていたのである。

そこで、小値賀アイランドツーリズムに連絡して、小値賀島へ行ってみた。

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